FX 外国為替証拠金取引 初心者講座

FX用語

FX用語

FX取引では、普段あまり聞かないような用語がたくさんあります。
その用語を知っているといないとでは、取引結果が大きく変わってきます。

FX用語


アイザー・ウェイ(Either way) 相対取引 アウトライト(Outright) アゲインスト(Against) アシスタントディーラー アスク(Ask) アセット(Asset) アセットアプローチ(Asset Approach) アナリスト アノマリー アービトラージ(Arbitrage) アベレージ・コスト(Average Cost) アマウント(Amount)

委託介入 1本 イフ・ダン イールド・カーブ インカムゲイン インターバンク市場 インターバンクマーケット

ウォールストリート

円キャリートレード 円債 円高 円安

オイルマネー オージー オー・シー・オー オシレーター系・トレンド オーダー オー・ティー・シー オーバーシュート オーバーナイト取引 押し(押し目) オファー オフショア オプション取引 思惑(おもわく) オルタナティブ投資 終値 隠密介入

外貨準備 外貨準備高 外貨建てMMF 外国為替 外国為替及び外国貿易法(外為法) 外国為替市場 外国為替特別会計 外国人投資家 外為ディーラー 外国通貨建て 外国投信 外債 介入 買い持ち 買戻し カウンター・パーティ(Counter Party) カスタマーディーラー カバー・ディール(Cover Deal) 為替差益 為替スワップ 為替相場決定理論 為替手数料 為替変動リスク カントリーリスク

キウィ 機関投資家 基軸通貨(Key Currency) ギブン 期末・月末要因 逆指値 逆ざや キャップ キャピタル・ゲイン キャピタル・ロス(Capital Loss) キャリートレード キャンドル 協調介入(Coordinated Intervention)

クロス取引(Cross Trade) クウォート(Quote) 口先介入

経済成長率(Economic Growth Rate) 経常収支(Current Balance) ケーブル(Cable) 気配値(Level またはIndication) 現受け・現渡し

好材料 購買力平価 購買力平価説(Purchasing-Power-Parity Theory) 公募(Public Issues) 国際開発協会(IDA) 国際金融公社(IFC) 国際収支(International Balance of Payment) 国際復興開発銀行(IBRD) コスト 固定相場制 5・10日要因 ゴールデンクロス・デッドクロス コンファーム(Confirm)

裁定取引 差金決済 指値 サポートライン

シカゴ筋 支持線・抵抗線 市場金利 実現益(損) 実質金利 需要 需要筋 私募(Private Issues) 資本収支 主要通貨 ショート 証券市場 順張り・逆張り 人民元

スイスフラン スクエア(Square) スターリング スティープ化 ストライク・プライス(Strike Price) ストップロスオーダー スプレッド スポット スポットレート スリッページ スワップ(Swap) スワップポイント

世界銀行 ゼロサム

ソブリンリスク 損切り

大統領サイクル ダイレクトディーリング(D.D.) 高値 多数国間投資保証期間(MIGA) 建値 ダン 短期金融市場

チャーチスト チャート 中央銀行 長期金利 チョイス(Choice) 調整局面 チョッピー(Choppy)

ツー・ウェイ・プライス(Two Way Price) 通貨オプション(Currency Option) 通貨先物取引

デイ・オーダー(Day Order) テイク・プロフィット(Take Profit) テイクン ディスカウント ディスカウント・レート(Discount Rate) ティック ティック・チャート(Tick Chart) ディップ(Dip) デイトレード (Intra-Daytrade) ディーラー ディーリング テクニカル 手仕舞い 電信売相場(TTS=Telegraphic Transfer Selling Rate) 電信買相場(TTB=Telegraphic Transfer Buying Rate) 転売

投機 投機筋 独歩高 ドルブル(ベア) ドルロング(ショート) ドルコスト平均効果 ドルペッグ トレジャリー トレンド

仲値 仲値不足 投売り ナッシング・ダン(Nothing Done) 成行 難平(ナンピン)

日銀短観 日銀当座預金残高 日銀展望レポート

年金 値洗い ネッティング(Netting)

ノーオファー(ビッド)

始値 バリュー・デイト(Value Date)

ビッド ヒット 日計り商い 評価益(損) 評価損益

ファンダメンタルズ ファンダメンタルズ分析 ファンドマネージャー フェイバー フォレックス フォワード(Forward) 含み益(損) 覆面介入 双子の赤字 踏み上げ フューチャー プライス プラザ合意 ブル プレミアム ブローカー

ベアー ヘッジ ヘッジファンド 変動相場制

ポジション ポジショントーク ポジションテイカー 保証金 ボックス相場 ボラティリティ(Volatility)

マイナーカレンシー 名目金利 マイン マーク・トゥ・マーケット マーケットメイク マージンコール

メジャーカレンシー

持ち高

約定日 安値

ユアーズ 有事のドル買い(売り) 輸出予約 輸入予約 揺り戻し ユーロ ユーロ・マネー(Euro-money) ユーロ加盟国

余剰・不足 寄り付き 四本値



リーブオーダー(Leave Order) 利食い リクイディティ(Liquidity) リスク リミット(Limit) 両立て

ルーブル合意

レジスタンスライン レバレッジ レベル レンジ相場 連邦公開市場委員会

ロスカット ロールオーバー ロング
英数字
BUY ON DIPS・SELL ON RALLIES CME(Chicago Mercantile Exchange) EBS(Electronic Broking System) ECB(European Central Bank) ERM EU(European Union) EUの拡大 FEDウォッチャー FFレート(Federal Funds Rate) FOMC(Federal Open Market Committee) FRB (Federal Reserve Board /Board of Governors of the Federal Reserve System) GTC(Good Till Cancel) GDP(Gross Domestic Product) G7(Group of Seven) G20・G7・G8 IMF(International Monetary Fund) IMM IMM通貨ポジション Jカーブ効果(J-curve Effect) OCO取引 T-BOND(Treasury Bond) TTS TTB TTM




アイザー・ウェイ(Either way)
「ビッド」も「オファー(アスク)」も同じレートという意味です。 「チョイス(choice)」ともいいます。
相対取引
外国為替市場では、株式市場のように「特定の場所」での取引は行なわれません。いわゆる取引所を介さずに、金融機関など当事者同士が、売り手と買い手となり、相対(一対一)で交渉し、値段、数量、決済方法などの売買内容を決定する取引方法のことを、相対取引といいます。
アウトライト(Outright)
直物為替や先物為替の売買を単体で行うこと。
アゲインスト(Against)
市場レート(マーケットレート)で評価した際に保有しているポジションが損失になる状態をいいます。保有しているポジションが「含み損」になっている場合をアゲインスト(Against)と呼びます。「評価益」が出ている場合をフェイバー(Fevor)と言います。
アシスタントディーラー
ディーラーの補助をする人のことを指します。ディーラーは、自分の判断で売買を行なう権限が与えられているのに対し、アシスタントディーラーの場合は、自己の判断ではなく、サポートをしているディーラーの判断に従って取引を行ないます。一般的には、アシスタントディーラーとして、経験を積んでから、ディーラーになります。
アスク(Ask)
プライスを提示する側(当社)の売り値のこと。オファーと意味は同じです。提示された側(お客様)はそのプライスで買うことになります。【←→ビッド】
アセット(Asset)
資産のこと。
アセットアプローチ(Asset Approach)
アセットアプローチはある一時点の金融資産(アセット)の保有高に注目して、為替の需給関係を見ようとする理論です。
アナリスト
個別の株価や相場全体の動きを分析し、運用者に対して情報を提供する人のことをいいます。大きく分けると、チャート分析などテクニカル要因を活用する人(テクニカルアナリスト)と、経済統計や経営実態などファンダメンタル要因を元に分析する人(ファンダメンタルアナリスト)がいます。
アノマリー
相場の動きについて合理的な説明ができない現象のことをいいます。一般的に、為替レートは、経済合理性に基づいて形成されるといわれますが、場合によっては経済合理性だけでは説明できない現象もあります。いくつかの代表例をあげると、「12月には相場がそれまでと逆に動きやすく、1月にはまた大きく動く」「6~8月は相場がだれる」といったことです。12月は欧米企業の決算期で、ポジションをクローズし、12月のクリスマス休暇明けから再び新しいポジションをつくりにくるため、1月にかけて相場が動きやすいなど、ある程度合理的にその背景が説明できるものもあります。しかし、6~8月はだれるといったことには、とくに合理的な理由はありません。相場はファンダメンタルズなどの経済合理性に基づいてのみ動くとは限らないということです。
アービトラージ(Arbitrage)
価格差を利用した「さや取り」を「アービトラージ(裁定取引)」と呼びます。例えば、「現物市場で取引されている為替レート」と、「先物市場で取引されている為替レート」の、ギャップ(Gap)を利用して利益を出す手法です。
アベレージ・コスト(Average Cost)
外国為替取引を繰り返した場合の、その平均の持ち値のことを指します。
アマウント(Amount)
「取引量」「取引単位」を指します。当社の『外貨ネクスト』の場合、最低取引単位は1,000通貨単位(例:1,000米ドル)となっています。



委託介入
東京市場以外の市場で介入を行う場合は、各国の中央銀行に頼んで介入をしてもらいます。これを「委託介入」と言います。政府・日銀が主に介入を委託する先は、欧州市場ではECB(European Central Bank・欧州中央銀行)、ロンドン市場ではBOE(Bank of England・英国中央銀行)、ニューヨーク市場ではFED(FederalReserve Bank・米連邦準備銀行)になります。また政府・日銀がこれらの銀行の委託を受けて介入をする場合もあります。
1本
100万ドルのことを指し、インターバンク市場においてディーラー間で取引をする場合の最小単位となっています。
イフ・ダン
新規注文と、その注文が成立してできたポジションに対する決済注文が同時に出せる注文方法で、新規注文が成立した直後、 自動的に決済注文が有効となります。 例「ドル/円130.00円の正指値・買い / If done132.00円の正指値・売り」
イールド・カーブ
「金利曲線」のことを言います。縦軸に金利の高低を、横軸にターム(期間)をとりますと、「イールド・カーブ(金利曲線)」は右上がりのグラフになります。金利に関する様々な取引では、「短期金利と長期金利の差」が広がる時に、『イールド・カーブ(金利曲線)』が『スティープ』になる、といった表現をします。また「短期金利と長期金利の差」が縮まる時には、『イールド・カーブ(金利曲線)』が『フラット』になると言います。残存期間の長短が生み出す利回り(金利)と期間の関係を表わす「金利の期間構造」を分析する際に利用されます。
インカムゲイン
利子・配当による収益のことを指します。これに対して、投下資本そのものの価格変動による利益(為替差益など)のことをキャピタルゲインといいます。【←→キャピタル・ゲイン】
インターバンク市場
銀行間取引のことです。この市場の取引参加者は金融機関、大手証券会社などです。 参加者は、直接または間接(仲介:ブローキング)に通貨を取引します。
インターバンクマーケット
外国為替市場という場合、東京証券取引所のような物理的な取引所ではなく、各金融機関同士が電話やコンピュータなどの通信インフラを用いて行なう取引を総称したものを指すのが普通です。この銀行間取引のことをインターバンクマーケットといいます。この市場の取引参加者は金融機関、大手証券会社などです。参加者たちは、銀行や証券会社同士で直接、通貨の取引をする場合もあれば、ブローカー(仲介業者)を経由して間接的に取引する場合もあります。現在は、ブローカー経由よりも、金融機関同士が直接、通貨を売買するダイレクト・ディーリングが主流となっています。



ウォールストリート
ニューヨーク・シティにあるビジネス街のことです。NY証券取引所があり、大手の証券会社や銀行が集中しています。



円キャリートレード
「円資金を低金利で借り入れて、より金利の高い資産に運用する」投資手法のことです。たとえば、「円ローンを組んで、巨額の円資金を借り入れ、その円資金でドルを買い、ドル転した資金で米国国債を購入する」ようなやり方です。この場合、円金利はドル金利に比べて安いので、米国国債の金利が高い分だけ、金利差を収益にできることになります。FXのドル円取引において、レバレッジをかけてドルを買い、スワップポイントを得るというのも一種のキャリートレードのようなものですが、為替レートの変動によっては差損が出る可能性もあることに注意が必要です。
円債
広義では円建て債券のことです。円建て債券には、日本政府が発行する日本国債や、日本企業が発行する普通社債、外国企業が円建てで発行する円建て外債などがありますが、狭義の円債は日本国債のことを指しています。日本国債は、JGB(Japanese Government Bond)とも呼ばれます。
円高
対象通貨(米ドル、ユーロなど)に対して円の価値が上がること。たとえば、1ドル=110円から1ドル=100円になったときのことを指します。【←→円安】
円安
対象通貨(米ドル、ユーロなど)に対して円の価値が下がること。たとえば、1ドル=100円から1ドル=110円になったときのことを指します。【←→円高】



オイルマネー
中東諸国が石油の輸出によって稼いだお金を、先進国の株式市場に投資するなどする際に、オイルマネーの流入などといわれます。需給に大きな影響を及ぼすことがあり、その動向が注目されています。
オージー
ドル(オーストラリア・ドル)のニックネームのことです。
オー・シー・オー
損失限定と利益確定のオーダーを同時に出し、どちらかが成立したら、その時点でもう一方の注文が自動取消される指値注文。 例えば通貨ペア「米ドル・円」で105.00円の買いポジションを保有しているときに、その決済注文として「108.00円の(利益確定の)売り指値注文」と、「102.00円の(損失限定の)売りストップ注文」の両方を出したいような場合に、このOCO注文を用いることとなります。
オシレーター系・トレンド
テクニカル分析にはオシレーター系の方法とトレンド系の方法があります。オシレーター系の方法にはさまざまなものがありますが、共通しているのは「買われ過ぎ」「売られ過ぎ」を計測し、その反転を予測して逆張りをするためのサインとして用いる点です。RSI、サイコロジカルライン、ストキャスティクスなど様々なものがありますが、それらの指標は上下に振れるグラフで描かれるのが一般的です。一方トレンド系の方法は、現在の相場の方向性を計測し、その方向に順張りをするために用いられます。移動平均線、DMIなど様々なものがあります。
オーダー
注文のことです。注文には成行(プライスオーダー)、指値・逆指値(リミットオーダー)があります。プライスオーダーというのは、いま出されているレート(アスク・オファー、ビッド)でそのまますぐに買いたい、売りたいという場合に出します。これに対してリミットオーダーというのは、レートを自ら指定して買いたい、売りたいというときに出します。
オー・ティー・シー
相対取引のことです。取引所を介さない取引全般をOTCと呼びます。
オーバーシュート
相場が行き過ぎて動くことをいいます。たとえば、相場がチャート・ポイントを飛び越えて上昇・下落するような場合、そのラインを節目として置かれていた「損切り注文」(損失を覚悟して、買いポジションを売り、売りポジションを買い戻すこと)を巻き込んで、過度に上昇・下落するようなことがあります。この場合、過度に上昇・下落した部分は一時的なものですから、相場がオーバーシュートした後には、「揺り戻し」(行き過ぎた値動きの修正が起こって、相場が反対に振れる)こともあります。
オーバーナイト取引
その日のうちに決済せず、翌日まで持ち越すポジションをとる取引のことをいいます。
押し(押し目)
価格(取引レート)が上昇する場合でも、一定のリズムのもとで、軽く下落している局面があります。全体としては価格(取引レート)が上昇している場合に見られる軽い下落や現象を「押し」または「押し目」」と呼びます。英語では「押し」「押し目」のことを、“dip”と言います。英語で「押し目を拾え」は “Buy on dip.”と表現されます。
オファー
通貨を売買するに際しては、一方が売値と買値を提示し、もう一方がそのプライスが妥当だと思えば、売り買いに応じます(2ウェイプライス)。オファーとは、プライスを提示する側の売値のことです。「アスク」と同じ意味で、提示された側はそのプライスで買うことになります。一方、プライスを提示する側の買値のことを、「ビッド」といいます。【←→ビッド】
オフショア
オフショアとは陸地から離れた沖合いという意味で、オフショア取引とは、非居住者から調達した資金を非居住者に貸し付けるなど、原則として運用・調達とも非居住者と行なう取引のことをいいます。そのように、自国の国内市場とは区分して、外国との取引のみを行なう市場を、オフショア市場といいます。
オプション取引
オプションとは、ある一定の商品を一定の取引期間内に一定の価格で売買する権利のことを指し、その権利には『コール・オプション(買う権利)』と『プット・オプション(売る権利)』があります。それぞれの権利に対して売買が行なわれ、これをオプション取引と言います。ある商品の価格が上昇すると予測すれば『コール・オプション』の買い、 もしくは『プット・オプション』の売りとなり、逆に価格が下落すると予測すれば『コール・オプション』の売り、もしくは『プット・オプション』の買いを行ないます。
思惑(おもわく)
いろいろな理由で、「相場が上がるだろう」あるいは「相場が下がるだろう」と考えることをいいます。
オルタナティブ投資
投資信託、譲渡性預金、株式や債券への直接の投資以外の投資のことをいいます。芸術作品や骨董収集、商品や商品を対象としたファンド、デリバティブ関連商品、為替取引、ヘッジファンド、石油やガス、貴金属、不動産などが含まれます。
終値
外国為替市場には、東証のような取引所はないため、取引終了時刻というわけではなく、東京市場の場合は、東京時間で夕方5時のレート、ニューヨーク市場の場合は、ニューヨーク時間で夕方5時のレートのことをいいます。ちなみにFXの場合、1日というのはニューヨーク市場の終了を基準に区切っています。【←→始値、寄付】
隠密介入
財務省・日銀が「介入」を公表しないで、隠密裏に行なうことを、俗に「隠密介入」あるいは「覆面介入」といいます。



外貨準備
国の輸入代金決済や借金の支払いなど、対外支払いに充てるために準備しておく外貨のこと。財務省・日銀が外国為替市場で円買い介入を行なう場合は、この外貨準備のドルを売却して、円を購入します。また、これとは逆に、円売り介入を行なった場合には、円を売って得たドルを、外貨準備に組み入れます。ちなみに、2006年1月時点の外貨準備高は8400億ドル超と、過去最高水準に達しています。
外貨準備高
国が保有する外貨や証券などの合計額で、外貨建ての借入金の返済など対外的な支払い能力を示す。企業や個人など民間が保有している分は含まれない。
外貨建てMMF
海外の投資信託会社によって外貨で運用される公社債投資信託です。格付けの高い公社債や短期金融商品で運用される金融商品です。主な通貨として米ドルのほか、ユーロ、豪ドル、英ポンド、ニュージーランドドルの5種類。ドル建ての購入は10ドルから可能。国内では主な証券会社のほか、一部の都市銀行でも扱っている。金利に相当する部分には一律20%源泉分離課税されるが、為替差益が出ても課税されない。外貨預金では為替差益は雑所得して課税される。
外国為替
言葉の定義からすれば、「外国の通貨、あるいは異なった国の通貨を交換すること」となります。英語では「Foreign Exchange」です。
かつては、輸出入に関わる企業や国際的な金融機関、海外旅行をする人などにしかあまりなじみがなかった世界ですが、最近では外貨預金やFX(外国為替保証金取引)などにより、一般の人々にも身近なものとなってきました。NHKのニュースでも毎度おなじみの「為替レート」とは、2つの国の通貨を交換するときの比率(レート)です。たとえば、1ドル=115円という場合は、1ドルを受け取るためには115円を提供する必要があることを意味します。したがって、これが1ドル=113円となれば、1ドルを受け取るためにより少ない円で済むことになる(円の価値が上がる)ので円高、逆に1ドル=117円となれば、1ドルを受け取るためにより多くの円が必要となる(円の価値が下がる)ので円安となります。もちろん、ドル以外にも、ユーロ、ポンド、オーストラリアドル、ニュージーランドドルなど世界のさまざまな通貨とのあいだで、相互に為替が行なわれ、為替レートが存在しています 。
外国為替及び外国貿易法(外為法)
1949年に施行された対外取引に関する基本法です。1979年改正(80年施行)。1997年改正(98年施行)。98年に施行された新外為法では内外の資本取引が自由になり、あらゆる企業は外為業務を手掛けることができるようになりました。
外国為替市場
為替取引は基本的に相対取引ですから、お客様と当社の間で取引が行なわれれば、それも一つの「外国為替市場」を形成していると言えます。市場参加者の種類により、銀行をはじめとする金融機関中心の市場を特にインターバンク市場と呼びます。
外国為替特別会計
外国為替の売買などを管理する国の特別会計。円売り介入の資金は外為特会を通じ、政府短期証券(FB)の一種である外国為替資金証券(為券、償還期間3か月)の発行で調達する。介入で得たドルは外貨準備となり、外為特会の中で米国債などに替えられて運用される。
外国人投資家
外為法第26条第1項によって、①非居住者である個人、②外国法令に基づいて設立された法人その他の団体又は外国に主たる事務所を有する法人、③本邦の会社であって①又は②に掲げるものが実質的に支配していると認められるもの、④非居住者である個人が、その役員又は代表権を有する役員のいずれかの過半数を占める法人の場合は、外国投資家であると規定されています。
外為ディーラー
外国為替市場で、金融機関などにおいて実際の取引をしている人たちのことをいいます。細かく分類すると、直物為替のポジションを持って売買を行なう「スポット・ディーラー」、先物為替取引を行なう「フォワード・ディーラー」、顧客を担当する「カスタマー・ディーラー」のほか、金利取引をする「デポジット・ディーラー」、金利スワップなどを担当する「スワップ・ディーラー」、オプション取引を担当する「オプション・ディーラー」などがあります。このうち、為替相場の値動きを追いかけて、売買を行ない、顧客にプライスを提示し、そのカバー・ディールを行なうのがスポット・ディーラーです。一方、カスタマー・ディーラーは、為替相場の値動きや為替相場に影響を与えるニュースなどを顧客にサービスして、為替取引の注文を取ってくる役目で、通常は独自のポジションは取りません。
外国通貨建て
外貨で決済が行なわれるという意味です。
外国投信
外国の法律に基づいて、委託会社が海外で設定や運用をする外貨建ての投資信託のことをいいます。多くの外国投信は国内の投信と比べ高い運用利回りを実現できることをメリットと謳っていますが、収益が大きい可能性があれば、当然、リスクも大きくなります。また、投資した後に、円安基調であれば為替差益のメリットがありますが、円高基調になると為替差損が出るリスクがあります。
外債
外貨建て債券(外国債券)を指します。特に米国債(アメリカ合衆国の国債)は「トレジャリー・ボンド(Treasury Bond)」とか、「ティー・ボンド(T-Bond)」、「ユーエス・ボンド(US-Bond)」と呼びます。
介入
平衡操作とも呼ばれ、外国為替市場で経済実態を反映しない相場の急変動に対して中央銀行が相場を安定させるために行う為替売買。例えば日銀が相場を安定させるため円を買うことを「円買い介入」、逆に円を売ることを「円売り介入」といいます。また、1国だけで行う単独介入と複数国で行う協調介入、他の中央銀行に頼んで介入をしてもらう委託介入があります。
買い持ち
外貨を買っている状態のことをいいます。買いポジションを持っているともいいます。日本の場合、対円で外貨を買っている場合であれば、「円安」(外貨高)になれば、為替差益が出ることになります。
買戻し
売りポジションを反対売買により決済する行為。【←→転売】
カウンター・パーティ(Counter Party)
取引相手。インターバンク取引の場合は、相手方の銀行を指します。
カスタマーディーラー
外国為替市場で、金融機関などにおいて実際に取引をしている人=ディーラーのなかで、顧客を担当する人のことをいいます。カスタマー・ディーラーは、為替相場の値動きや為替相場に影響を与えるニュースなどを顧客にサービスして、為替取引の注文を取ってくる役目で、通常は独自のポジションは取りません。
カバー・ディール(Cover Deal)
顧客取引の反対売買をして、残高を調整するための取引。銀行は顧客取引で通貨を相手先に売った場合に、その通貨の残高が不足することになります。そのため、インターバンク市場で、その不足した通貨を買ってくることが必要になります。逆に通貨を顧客から買った場合は、その通貨が余った状態になるので、その余った通貨をインターバンク市場で売る取引を行ないます。
為替差益
為替相場の変動によって生じた利益のこと。また為替相場の変動によって生じた損失を為替差損と呼びます。
為替スワップ
為替取引の一種で、日本の銀行が円を担保に入れて外国銀行からドルを借り、一定期間後にドルを返すような仕組みになっている。主に貿易業者などが活用している。
為替相場決定理論
為替変動がどのような要因で起こるのかを分析したものです。国際収支説、購買力平価説などがあります。
為替手数料
銀行で外貨預金を行なったりするときには為替手数料がかかりますが、通常は為替レートの中にあらかじめ手数料が含まれています。たとえば米ドルで外貨預金をする場合、預け入れ時に1円、払い戻し時に1円、合計2円の為替手数料を負担することになります。
為替変動リスク
為替差損が出るリスクのことをいいます。たとえば、銀行の店頭で高金利のニュージーランドドル預金(外貨預金)をする場合、年利7%程度の金利がオーストラリアドルでつきますが、それを日本円に戻すときに、金利相当分以上に為替レートが不利(ニュージーランドドル安)になっていると、為替差損が出ることになります。外貨預金、外債、FX(外国為替保証金取引)など、外貨を運用する投資商品の場合、常に為替変動リスクに留意する必要があります。
カントリーリスク
海外に投資したり融資したりする場合に、その対象国の信用度がどの程度あるのかを表すもの。国民一人当たりの国民所得や外貨準備、国際収支、政治の安定度などを判断基準として、その国の債務返済能力の程度を判断します。



キウィ
「ニュージーランド・ドル」のことを指します。
機関投資家
生命保険会社や銀行、信託銀行、証券会社、年金基金、ヘッジファンドなど、個人や法人から預かった資産を運用することを業務とする法人のことを指します。
基軸通貨(Key Currency)
各国当局が外貨準備高として保有している通貨。企業や個人が国際取引で広く使用している通貨を指します。すなわち米ドルが基軸通貨となっております。
ギブン
インターバンク市場で使われる用語で、たとえばドル/円の取引の場合はドルを「売った」という意味になります。「ユアーズ(yours)」を使うこともあります。逆に「買った」という場合は、「マイン」といいます。
期末・月末要因
決算期末などが近づくとともに、株式などの売り圧力が強まって、需給が悪くなることをいいます。日本企業の場合、銀行などの金融機関や一般企業では、1年間の決算を締める期末になって想定外の損失が出て困らないように、毎年、1月ごろから3月期末の株価水準を予想しながら、保有株式の評価や株式運用の成績を確定させておこうとします。そのため、利益確定や損失確定のための売り物がこの時期に増えてくるといわれています。
逆指値
株や為替の取引で収益を上げるためには、「安く買って、高く売る」あるいは「高く売って、安く買い戻す」のが基本です。そのために、現在のレートよりも安い値段で買う、現在のレートより高い値段で売るという「指値」注文を使います。これに対して、逆指値とは、より高い値段になれば買う、より安い値段になれば売る、という注文方法です。一見、不合理にみえますが、為替取引における一般的で重要なリスク管理方法の一つです。予想に反して相場が動く場合に備えて、一定水準以上、相場が反対方向に動いた時にはポジションを決済して損失を限定しようというときに用います。この注文を入れる事で、事前に損失額が限定されるため、リスク管理を行なう上で有効とされるのです。
逆ざや
貸し出している資金の金利と、借り入れている資金の金利を比べたときに、借り入れコストのほうが高くなって、日々、実損が出ている状態のことをいいます。また、生保などにおいて、運用利回りよりも予定利回りのほうが高く、支払い超過になっている状態のことを逆ざやということもあります。
キャップ
為替レートの変動が、ある一定の水準で上下動を繰り返す、いわゆる「ボックス相場」になった場合の、上限の水準のことをいいます。
キャピタル・ゲイン
有価証券などの資産価格の値上りによる利益のことをいいます。投下資本そのものの価値の上昇による利益のことです(資本の売却益)。【←→インカム・ゲイン】
キャピタル・ロス(Capital Loss)
有価証券を売却する場合に、購入価格よりも売却価格が低いと損失が発生します。その損失のことをキャピタル・ロスといいます。売却価格と購入価格との差額損失。
キャリートレード
低金利の資金を借り入れて、より金利の高い資産で運用する投資手法のことです。たとえば、「円ローンを組んで、巨額の円資金を借り入れ、その円資金でドルを買い、ドル転した資金で米国国債を購入する」ようなやり方です。この場合、円金利はドル金利に比べて安いので、米国国債の金利が高い分だけ、金利差を収益にできることになります。FX(外国為替保証金取引)のドル/円取引において、レバレッジをかけてドルを買い、スワップポイントを得るというのも一種のキャリートレードのようなものですが、為替レートの変動によっては差損が出る可能性もあることに注意が必要です。
キャンドル
カナダ・ドルのことをいいます。
協調介入(Coordinated Intervention)
各国の中央銀行が共同して行う介入。



クロス取引(Cross Trade)
米ドルを介さない為替取引のことです。ユーロクロスと言えば、ユーロを中心にした取引 (「ユーロ・円」や「ユーロ・ポンド」など)を意味し、円クロスといえば円を絡めた取引(「ユーロ・円」や「ポンド・円」、「スイスフラン・円」など)を意味します。
クウォート(Quote)
為替レートを提示することをいいます。その際には、この値段で買いますという「買値」とこの値段で売りますという「売値」の両方を同時に相手方に提示します(ツーウェイ・クォート)。
口先介入
財務省・日銀が実際に市場介入を行なうのではなく、財務省の高官などが為替の水準に対する願望を、市場参加者に向けてアナウンスすることをいいます。本来、外国為替市場は変動相場制をとっているため、政府や中央銀行の関係者が、為替の水準に言及することはないのが原則ですが、日本では例外が頻繁にあります。たとえば政府首脳が、「市場の動きを注視し、必要なときに必要な対応を取る」といった場合、市場参加者がそういったコメントに留意しているため、一定の効果がある場合もあります。ただ、実際に介入が行なわれているわけではないため、必ずしも思惑通りに相場が動くわけではありません。



経済成長率(Economic Growth Rate)
国民経済が一定期間のうちにどれだけ活動したかを表す指標。
経常収支(Current Balance)
貿易収支に貿易外収支と移転収支を加えたもの。
ケーブル(Cable)
英国ポンド(ブリティッシュ・ポンド/GBP)のこと。まだ為替市場が全世界連動でなく、ロンドン市場とニューヨーク市場がそれぞれ全く異なった値動きをしていた時代に、大西洋の海底ケーブル経由の電話回線を利用して、両市場間で「アービトラージ(裁定取引)」が頻繁に行なわれていたことからこのニックネームが定着した…という説がありますが、実際のところその語源については定かではありません
気配値(Level またはIndication)
外国為替市場で取引されている水準レート。
現受け・現渡し
FX(外国為替保証金取引)などにおいて、買いポジションをもっている外貨を、差金決済するのではなく、外貨でそのまま引き出すことをいいます。大豆や小麦、原油などの商品先物取引においても、期日に差金決済するのではなく、現受け・現渡しをすることは理論的には可能ですが、商社や事業会社ではない一般個人投資家の場合、現物を保管する倉庫などを手配する必要があり、現実的には不可能です。



好材料
相場は様々な要因で動きますが、その変動原因や変動要因となるデータや出来事などを材料といいます。そのうち、相場が上がる要因のことを好材料といいます。逆に相場が下がる要因は悪材料といわれます。外国為替相場の場合、各国の経済指標、金利、株価、紛争、要人の発言、国際紛争、自然災害などが材料となりますが、好材料となるか悪材料となるかはその時々の相場環境にも影響されますから、注意が必要です。
購買力平価
自国通貨と外国通貨で同じものを購入できる比率によって為替レートを決定するという考え方のことです。たとえば、世界共通の商品であるマクドナルドのハンバーガーを、それぞれの国で同じ程度の負担で購入できる比率に為替レートは調整されるべきであるといった考え方があります。
購買力平価説(Purchasing-Power-Parity Theory)
為替レートは自国通貨と外国通貨の購買力の比率によって決定されるという為替相場決定理論のひとつ(為替レートの決定要因を説明する概念のひとつ)。
公募(Public Issues)
広く不特定多数の投資家を対象に、株式や公社債を募集すること。 【←→私募】
国際開発協会(IDA)
International Development Asociation。世界銀行グループのひとつ、特に貧しい途上国に対して、長期・無利子(手数料のみ)の融資を行っています。その活動は、主に加盟国からの出資により支えられています。
国際金融公社(IFC)
International Finance Coporation。世界銀行グループのひとつ、途上国の民間企業に対して、融資・出資を行っています。その資金は、主に世界の主要市場において調達されています。金融市場および金融機関の育成も支援しています。
国際収支(International Balance of Payment)
国際収支は1年間の国際取引の受け取りと支払いの勘定の記録である。国際収支は大きく経常収支と資本収支で大別できます。
経常収支(貿易・サービス収支、所得収支、経常移転収支)
資本収支(投資収支)。
国際復興開発銀行(IBRD)
International Bank for Reconstruction and Development。世界銀行グループのひとつ、途上国一般に対して、準商業ベースの融資を行っています。その資金は、加盟国からの出資に加え世界の主要市場において調達されています。 日本で発売される世銀債の大半はこのIBRDが発行したものです。格付は最高格付であるAAA/Aaaです。
コスト
持っているポジションの平均原価(持ち値)のことをいいます。持ち値がよいことは収益に直結するほか、少しの押し目で振り落とされずに済むなど、取引全体を有利に進めることができるという意味でも重要なことです。
固定相場制
為替相場を一定の範囲内に固定する制度のことをいいます。一般に、為替レートの変動により経済が不安定になってしまうような、経済的基盤の弱い国では、固定相場制を取っています。通常は貿易で強い結びつきのある国の通貨に連動させる(ペッグ制)ことが多く、為替レートの変動の影響を受けずに、貿易を行なうことができます。また、特定の国ではなく、複数の通貨の平均値に連動させる「バスケット制」をとる場合もあります。
5・10日要因
たとえば、石油会社が石油を輸入した場合、その取引先に対し、契約時に取り決めた決済日にドルを支払うことになります。一般には5・10日の区切りがつく日が決済日になることが多く、そのため、5・10日には決済用のドルが不足することがあります。こうした場合、「5・10日要因により、ドル買い需要が多い」などといわれたりします。
ゴールデンクロス・デッドクロス
2本の移動平均線を使うテクニカル分析において、短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に抜けることをゴールデンクロス、逆に、短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下に抜けることをデッドクロスといいます。ゴールデンクロスの場合は、「より直近の価格傾向が上向きに転じた」とみられるために買いポジションを取り、デッドクロスの場合は、「より直近の価格傾向が下向きに転じた」とみられるために売りポジションを取るのが一般的です。ただし、移動平均線の期間の取り方によっては、クロスする時期と実際の値動きにズレが生じるため、うまくいかないことがありますから、注意が必要です。
コンファーム(Confirm)
為替取引で取引内容を確認すること。


裁定取引
割安のものを買い、割高のものを売ることにより、全体の上下動の影響を極力排除しながら収益を挙げる手法をいいます。異なる市場間で金利差、価格差、直先差を利用するなど様々な手法があります。たとえば、株価指数の先物と現物の間には、価格関係の一時的なゆがみが生じる事がありますが、理論的にはどちらも同じ価格になるべきものですから、高いほうを売って、安いほうを買っておけば、相場全体の上げ下げによるリスクを抑えながら、着実に利ざやをとることができます。
差金決済
現物の受渡しを伴わない、差金の授受による反対売買を言います。
指値
売買注文を出すときに、あらかじめ指定したレートで売買を行なうことをいいます。指値買いでは現在のレートよりも安い値段を、指値売りでは現在のレートよりも高い値段を指定します。一方、現在のレートよりも高くなったら買う、現在のレートよりも安くなったら売るという場合は、逆指値を使います。
サポートライン
チャート分析において、過去に何度かその水準で為替レートが止まった価格帯のことをサポートライン(支持線)といいます市場参加者の多くが、相場がその水準を維持して、それ以上は下落しないという認識がもちやすくなるため、実際の相場では、逆にサポート・ラインを割り込むと、多くの市場参加者の損切り(ストップ・ロス)を誘発して、さらに大きく急落することもよくあるため、注意が必要です。一方、市場参加者の多くがこれ以上相場が上昇しないという認識をもちやすい価格帯のことをレジスタンスライン(抵抗線)といいます。



シカゴ筋
外国為替市場で現物を取引している人たちに対して、シカゴの先物市場(CME、シカゴ・マーカンタイル・エクスチェンジ)で通貨先物取引をしている人たちのことを、シカゴ筋と呼びます。
支持線・抵抗線
チャート分析において、過去に何度かその水準で為替レートが止まった価格帯のことを支持線(サポートライン)といいます。市場参加者の多くが、相場がその水準を維持して、それ以上は下落しないという認識がもちやすくなるため、実際の相場では、逆にサポートラインを割り込むと、多くの市場参加者の損切り(ストップ・ロス)を誘発して、さらに大きく急落することもよくあるため、注意が必要です。一方、市場参加者の多くがこれ以上相場が上昇しないという認識をもちやすい価格帯のことを抵抗線(レジスタンスライン)といいます。
市場金利
金融機関同士がお金の貸し借りをするときに適用される金利のことをいいます。
実現益(損)
実際にポジションを決済して、利益になる場合は、この利益を「実現益」といい、損失となる場合は、この損失を「実現損」といいます。これに対して、ポジションを決済せずに、利益が乗っている場合は、その利益を「評価益」といい、損失となる場合は、その損失を「評価損」といいます。
実質金利
名目金利を物価上昇率で割り引いた金利のことです。【→名目金利】
需要
機関投資家など資本取引と輸出入に伴う外国為替の需給。投機に対する語として使われます。
需要筋
資本取引(投資や投機)と輸出入に伴う外国為替取引を行なう機関投資家のことをいいます。実需筋は為替変動によって収益を得ようという目的で売買を行なっているわけではないため、目先の相場の方向性にあまり影響を与えないで、淡々と取引をすることに特徴があります。
私募(Private Issues)
株式や公社債を発行する際に、特定少数の投資家を対象に募集すること。【←→公募】
資本収支
直接投資や証券投資などの資本取引の収支を指します。
主要通貨
世界中の外国為替市場で、多くの市場参加者が、頻繁に売買している通貨のことをいいます。現在であれば、米ドル、日本円、ユーロ、ポンド、スイスフランのことを指し、メジャーカレンシーともいいます。
ショート
ある通貨を売り持ちにしている状態をいいます。たとえば、ドル/円で「ドルショート」という場合は、ドル売り・円買いを行なっていることを意味します。この場合、ドル安・円高が進むほど利益を得ることができます。ただし、為替取引においては、買っている通貨の金利を受け取り、売っている通貨の金利を支払うことになりますから、「ドルショート」の場合に、ドル金利のほうが円金利よりも高いと、ポジションを持っているあいだはその金利差に相当する部分がコストとしてかかることになります。したがって、金利が高い通貨をショートするときには、短期で取引を終えるようにしないと、金利コストによって利益を食われることになるので、注意が必要です。
証券市場
株式など有価証券の発行が行なわれる発行市場と、それが流通する流通市場を総称して証券市場といいます。
順張り・逆張り
相場の方向性に沿って取引することを順張り、相場の方向性に逆らって取引することを逆張りといいます。たとえば、ドル/円相場で、ドル高の傾向にある場合に、「この先もドル高が続くだろう」という予測のもとにドルを買うのが順張りで、逆に「そろそろドル高も反転するだろう」という予測のもとにドルを売るのが逆張りです。
人民元
中華人民共和国の通貨を日本語で慣用的に呼ぶ言い方です。中国語では「人民幣」といいます。中国の経済発展により、人民元の切り上げが課題となっていましたが、 2005年7月21日に中国政府が通貨バスケットによる管理フロートを導入し、事実上の人民元切り上げが行なわれました。



スイスフラン
スイスの通貨です。スイスフランは欧州通貨ですが、ユーロには参加せずに独立した通貨となっています。一般には「有事の米ドル」といわれ、戦争の折りなどには米ドルが買われることが多かったのですが、米国テロの折りには、米ドルに替わってスイスフランが買われました。
スクエア(Square)
外国為替取引で売りと買いの持ち高をイーブン、つまりゼロにすることをいいます。
スターリング
ポンドの別名です。ポンドは欧州通貨ですが、ユーロには参加せずに独立した通貨となっています。対円でみると、為替レートの変動が比較的大きいため、「仕手株っぽい」といわれることもあります。
スティープ化
縦軸に金利の高低、横軸に期間をとったグラフをイールド・カーブ(金利曲線)といいますが、一般的には、期間が長くなるほど金利は高くなります。したがって、イールド・カーブ(金利曲線)は、右上がりのグラフになるのが普通です。このイールド・カーブの傾きがさらに急(右上がり)になることをスティープになる、スティープ化するといいます。逆に短期金利と長期金利の差が小さくなる(イールド・カーブの傾きが緩やかになる)ことをフラットになるといいます。
ストライク・プライス(Strike Price)
外国為替取引で売りと買いの持ち高をイーブン、つまりゼロにすることをいいます。
ストップロスオーダー
あるポジションを持っていて、為替レートが自分の不利に変化してきて損失が発生してきたときに、それ以上の損失を避けるためにポジションを決済する注文のことをいいます。買いポジションのときは「ある値段まで下がったら売る」、売りポジションの場合には「ある値段まで上がってきたら買い戻す」という逆指値注文になります。一般には、安く買って高く売る、あるいは高く売って安く買うのがトレードの基本ですから、ストップロスオーダーはある意味で理不尽な注文ですが、トータルで利益を残していくためには「負けトレードにおいて損失を少なく限定すること」が不可欠であるため、非常に重要な注文方法だといえます。
スプレッド
ブローカーが提示する買値(ビッド)と、売値(オファー)の差のことをいいます。たとえば為替レートが「120.15―20」の場合であれば、スプレッドは5銭ということになります。
スポット
為替市場においては直物取引を指し、取引日から2営業日後が決済日となります。
スポットレート
外国為替の直物取引のことをスポット取引といいますが、この直物為替レートをスポットレートといいます。一般にテレビなどで伝えられる為替レートは、このスポットレートを示しています。
スリッページ
ストップ注文の成立時に生じる、指定したレートと実際に約定したレートとの差のことを言います。相場の急落/急騰など、市場状況により、このスリッページが大きくなる場合もあります。
スワップ(Swap)
取引をした2通貨の金利差を表します。高金利の通貨を買い、低金利の通貨を売れば差引で受取になり、逆の場合は支払いになります。
スワップポイント
取引をした2通貨の金利差をスワップといい、高金利の通貨を買い、低金利の通貨を売れば差引で金利を受け取り、逆の場合は支払うことになります。スワップポイントとは、その受け取り金利と支払い金利を1日・1万通貨当たりで示したものです。



世界銀行
発展途上国の開発を支援する国際金融機関。また世界銀行は、途上国の異なる発展段階や多様な資金需要に応じるため、次の機関によりグループを構成しています。
国際復興開発銀行(IBRD)、国際開発協会(IDA)、国際金融公社(IFC)、多数国間投資保証機関(MIGA)。
ゼロサム
一方が利益を得たならば、もう一方は同じだけの損をし、全体としてはプラスマイナスゼロになることをいいます。



ソブリンリスク
取引相手の国の事情で、締結してあった為替予約が実行できなくなるリスクのことをいいます。突然の政変の発生や、資本流入規制などが課せられて、為替予約の実行が困難になる場合に起こるリスクで、カントリーリスクともいいます。
損切り
評価損を実現損として確定させる決済取引のことをいいます。逆に評価益を実現益に確定させる決済取引のことは利食いといいます。



大統領サイクル
たとえば「米国の株価は、米国の中間選挙の年がボトム(安値)で、大統領選挙の年まで上昇する」といったサイクルのことをいいます。選挙に伴い、支持率を意識した政策が出されることなどから、米国株式相場に影響を与えるとされています。一般的に、大統領選挙の年は、景気を刺激して、「株高政策」を採る傾向がありますが、景気が悪ければ不人気になるのは、日本でも同じですから、理由付けとしては理解できるところです。一方、為替については、大統領選挙の年は「ドル高政策」を採る傾向があります。ドルが弱いと政権与党の大統領候補は選挙に負けるというジンクスがあるとされているからです。ただし、株価にしろ為替にしろ、過去にはそうした傾向があったというだけで、絶対にそうなるというわけではないので、注意が必要です。
ダイレクトディーリング(D.D.)
銀行間取引で、銀行同士がブローカーや電子ブローキングを通さずに直接取引することをいいます。
高値
営業日、または特定の期間のなかで最も高いレートのことです。【←→安値】
多数国間投資保証期間(MIGA)
Multilateral Investment Guarantee Agency。世界銀行グループのひとつ、途上国向けの民間直接投資を促進するため、投資に対する保証や投資促進のための助言を行っています。当時野村證券副社長であった寺沢芳男氏が初代長官に就任。
建値
インターバンクでの為替取引において、為替レートを表示することをいいます。その際、買値と売値を同時に表示するのが普通です。これを2Wayプライスといいます。
ダン
「Done」のことで、取引が成立したことを表します。「ダン」をした取引は、取り消すことができません。
短期金融市場
期間1年未満の金融市場(マネー・マーケット)。



チャーチスト
相場の値動きを分析、予測する手法には、大きく分けてファンダメンタル分析とテクニカル分析があります。ファンダメンタル分析とは、経済指標などのデータを分析して、あるべき相場の水準を考える手法で、テクニカル分析はチャートやオシレーターなど、値動きのデータを値幅や日柄などによって分析し、相場の水準を考える手法です。チャーチストとは、テクニカル分析を中心に相場を考える立場で、とくに「相場の動きのすべてはチャートに含まれており、チャートの動きを研究すれば、先々のことも予知・予測できる」という考え方の人を指していいます。
チャート
相場の値動きをグラフで表したものです。その描き方により、ローソク足チャート、バーチャートなど、いくつかの種類があります。また、時間のとり方により、月足、週足、日足、時間足、分足、ティックチャートなどがあります。
中央銀行
それぞれの国において、「発券銀行」「銀行の銀行」「政府の銀行」であることを主な業務とし、通貨価値の安定と信用制度の保持と育成を行なう銀行のことです。日本銀行は1882年に設立された日本の唯一の中央銀行であり「物価の安定」と「金融システムの安定」を目標に、公開市場操作、資金決済サービス等の各種中央銀行業務も行なっています。各国の一般の銀行が為替取引を終えて、決済する時にも中央銀行を利用します。各銀行は中央銀行に為替決済預け金口座を持っており、その口座への入金または引き落としを通じて決済されるようになっています。
長期金利
1年以上の借入金の金利。10年物国債(長期国債)の中で流通量が多い銘柄が代表的な指標となっている。企業が資金を借り入れる際の金利や住宅ローン金利の指標となる。
チョイス(Choice)
「ビッド」も「オファー(アスク)」も同じレートという意味です。「売り値」と「買い値」が同値の状態のことを指します。【=アイザー・ウェイ】
調整局面
上昇してきた株価や景気指標などが、その上昇速度を鈍化させ、踊り場に入ったような場合に、調整局面に入ったなどといわれます。株価の場合であれば、値幅の調整と日柄(時間)の調整が行なわれると解釈するのが一般的です。調整局面の後は、そのまま元の上昇基調に入ることもあれば、反落して、結果的に天井であったとわかることもありますから、注意が必要です。
チョッピー(Choppy)
市場の値動きが不規則で、急に、あっちに行ったり、こっちに来たり、といった状況のことをいいます。薄いマーケット(市場参加者が少ないマーケット)で、値が飛びやすい状況のことです。もともとの意味は、(風が)絶えず[不規則に]変わることの意味です。



ツー・ウェイ・プライス(Two Way Price)
為替レートを表示する際に、売値と買値の両方を同時に提示することを意味します。たとえば、ドル/円取引であれば、ニュースなどで「1ドル=110.20-25」というように表示されているのを見たことがあるかもしれませんが、これは、110.20から110.25のあいだでレートが動いているという意味ではありません。私たち(顧客)がドルを買うときには110.25円、ドルを売るときには110.20円で取引がなされていることを意味しているのです。もし、買値と売値を同時に提示しないとなれば、為替取引は基本的に相対取引で、かつ顧客はいま銀行間ではどれぐらいのレートで取引がなされているかという情報をもっていませんから、買いたい顧客には高く売り、売りたい顧客からは安く買うという恣意的な取引が行なわれる可能性もあります。つまり、買値と売値を同時に提示することによって、価格形成の透明性が担保されているといえるのです。
通貨オプション(Currency Option)
通貨を売買する権利。通貨を買う権利のことをコール、売る権利のことをプットと呼びます。
通貨先物取引
シカゴ・マーカンタイル・エクスチェンジ(CME)で行なわれる、先日付けの通貨の取引のことで、3月、6月、9月、12月のそれぞれの第三水曜日に決済日が決まっているものを取引します。3月、6月、9月、12月を限月(げんげつ)と呼びます。



デイ・オーダー(Day Order)
指値注文の有効期限を、その日のニューヨーク・クローズまで有効にします。日本時間の月曜日朝7時に出した場合は、火曜日の朝7時直前までが有効となります。この例でサマータイム実施時には日本時間火曜日の朝6時直前まで有効となります。
テイク・プロフィット(Take Profit)
利食いにより利益を確定させる取引。
テイクン
取引されているプライスが買われたことを伝える際に使う言葉です。
ディスカウント
先物相場が直物相場より割安になる場合を指します。逆の場合はプレミアムといいます。
ディスカウント・レート(Discount Rate)
公定歩合。
ティック
英語で、時計が出す「カチカチ」という音のことをティックといいますが、外国為替市場では、取引の最小単位のことをいいます。また、ティック・チャートという場合は、数秒ごとの値動きを表したチャートのことを指します。
ティック・チャート(Tick Chart)
短い時間ごとの値動きを表わす時系列チャート。“Tick”は英語で時計が出す「カチカチ」という音から、わずかな時間または瞬間を表わします。
ディップ(Dip)
レートが上下動をしている際に、軽くストンと落ちる値動きをすることがあります。そういった動きを「ディップ(Dip)」と呼びます。もともとは、「浸る・沈む」といった意味です。
デイトレード (Intra-Daytrade)
同日内の売買でポジションをクローズすることです。「日計り売買」「イントラデイ・トレード」などと呼ぶこともあります。当社の『外貨ネクスト』の場合、新規ポジションをその日の「ニューヨーク・クローズ」(翌日の午前7時。米国の夏時間の時期は翌日午前6時)までに反対売買にて決済された場合、「デイトレード割引」が適用され、決済売買にかかる手数料が免除(=往復手数料半額)となります。
ディーラー
外国為替市場で、金融機関などにおいて実際の取引をしている人たちのことをいいます。
ディーリング
外国為替の取引をすること。株式市場では、自己勘定で取引をする場合をディーリング、顧客勘定で取引する場合をブローキングと区別するのが一般的ですが、外国為替市場では、自己勘定で取引をする場合も、顧客勘定で取引する場合もディーリングと呼びます。
テクニカル
過去の価格や売買高の推移、信用取引の取組状況など、いわゆる市場内部要因のデータを統計的に分析して、相場の方向性を予測する手法のこと。チャート分析、オシレーター分析などがあります。
手仕舞い
ポジション(建玉)を仕切ること、終了させることを指します。
電信売相場(TTS=Telegraphic Transfer Selling Rate)
銀行が公示する対顧客電信売相場のことです。銀行のお客様に対する外貨の売値(=お客様にとっては銀行からの外貨の買値)を指しています。米ドルの場合、仲値に銀行の手数料として1円を上乗せしたレートがこちらになります。
電信買相場(TTB=Telegraphic Transfer Buying Rate)
銀行が公示する対顧客電信買相場のことです。銀行がお客様から外貨を買う際の値段(お客様にとっては外貨の売値)を指しています。米ドルの場合、仲値に銀行の手数料として1円を差引いたレートがこちらになります。
転売
買いポジションを反対売買により決済する行為。【←→買戻し】



投機
レートの変動による利益を得ることを目的に売買を行うことです。
投機筋
レートの変動による利益を得ることを目的に売買を行う投資家のことです。
独歩高
ある特定の通貨だけが上昇した場合に「独歩高」と表現します。これとは反対にある特定の通貨だけが下落することを「独歩安」と表現します。
ドルブル(ベア)
ドルに対して強気(ドルが上昇する)と考える場合をドルブル、弱気(ドルが下落する)と考える場合をドルベアといいます。
ドルロング(ショート)
ドルの買い持ち状態のことをドルロング、ドルの売り持ち状態のことをドルショートといいます。ロングは買い、ショートは売りを意味するため、このような使い方をします。
ドルコスト平均効果
株式や通貨などを、毎月一定額で買い付けていけば、価格が下落した時にはたくさんの量を購入でき、価格が上昇して高い値段の時には少ない量しか購入できないため、平均コストを安く抑えることができることをいいます。ただし、これは長期的に上昇トレンドであれば、効果的な投資法といえますが、長期的に下落トレンドにある場合は、ナンピンを繰り返す結果となり、マイナス面が浮上することもあります。
ドルペッグ
自国の通貨レートをドルに連動させる固定相場制度のことをいいます。ドルに対しての為替レートは安定し、貿易や投資を円滑に行なうことができます。ただし、通貨レートを維持するためにアメリカの金利政策に追随しなければならないというデメリットがあります。ペッグ制は、経済基盤の弱い国が、自国の通貨レートを、経済的に関係の深い大国の通貨と連動させて、経済を安定させるために用います。
トレジャリー
米国財務省証券(国債)のことです。期限1年以内のトレジャリー・ビル、期限2年以上10年以内のトレジャリー・ノート、10年超のトレジャリー・ボンドなどの種類があります。米国国債は、世界最大の流通量と売買量を誇る証券で、その値動きや利回りの動きは、世界の金融市場の指標となっています。
トレンド
値動きの傾向のことをいいます。ドル/円の取引の場合、ドル高円安に向かう値動きの場合を、ドル高(円安)トレンド、ドル安円高に向かう値動きであれば、ドル安(円高)トレンドといいます。相場においては、トレンドに乗ることがいちばん大切だとされています。



仲値
銀行の窓口のレートの基準になる相場のことです。銀行の窓口では午前10時ごろのインターバンク市場の水準を参考に対顧客公示レートを決め、その後よほど大きな為替変動がない限りは、この「仲値」がその日一日のあいだ適用される基準為替レートとなるわけです。
仲値不足
「仲値決済による外貨の需給バランスで、外貨が不足している」 に場合に使われます。
投売り
買い持ちのポジションを損切りで売る場合をいいます。売り持ちのポジションを損切りする場合は、「踏む」「踏まれる」といいます。
ナッシング・ダン(Nothing Done)
取引不成立。
成行
現在提示されているレートで売買する注文方法のことです。プライスオーダー、あるいはマーケットオーダーともいわれます。株式投資の場合、成行注文を出すと、いくらで約定するかはわかりませんが、FX(外国為替保証金取引)の場合は、成行注文を出すと、そのときのレートが提示され、そのレートでよければ実際に注文を出すという方式をとっています。
難平(ナンピン)
たとえば1ドル120円で1万ドルの買い持ちであるときに、1ドル110円までレートが下がったところで、再び1万ドルを買うと、平均の買いコストを1ドル 115円に下げることができます。評価損の出ているポジションに対して、平均のコストを下げるために追加でポジションを加えることをナンピン(難平)といいます。



日銀短観
日銀短期企業経済観測調査のことです。3の倍数月(3月・6月・9月・12月)に発表する経済動向です。
日銀当座預金残高
金融機関が他の金融機関との決済などの目的で日銀に開いている当座預金口座の資金量。金融機関が自由に使える手元資金の量を示す。日銀はこの資金量を増やすことで、金融機関を通じて企業の貸し出しなどが増える金融の量的緩和政策を進めている。
日銀展望レポート
毎年4月および10月の2回目の日銀金融政策決定会合で審議、決定のうえ公表される経済・物価情勢の展望レポート。同レポートでは実質国内総生産(GDP)、国内企業物価、消費者物価の予想が数値で示されることから、金融政策運営の判断材料となります。



年金
一般には、定年後に受け取る厚生年金や国民年金のことをいいますが、外国為替市場において年金という場合は、信託銀行や生命保険会社などの年金運用部のことを指し、その動向が相場に与える影響を考えたりする際に用いることが多くなります。
値洗い
ポジションの時価評価を行なうことをいいます。
ネッティング(Netting)
外国為替取引で債権債務の残高を差し引きし、最終的にその正味を決済する方法。



ノーオファー(ビッド)
売り手がいないことをノーオファー(オファーがない)といい、買い手がいないことをノービッド(ビッドがない)といいます。



始値
営業日開始時のレートのことです。「寄付(よりつき)」とも言います。【←→終値、引値】
バリュー・デイト(Value Date)
決済日。すなわち取引した通貨を交換する日のことを指します。「ドル円」では、ドル資金と円資金を交換する日のことをいいます。



ビッド
通貨を売買するに際しては、一方が売値と買値を提示し、もう一方がそのプライスが妥当だと思えば、売り買いに応じます(2ウェイプライス)。ビッドとは、プライスを提示する側の買値のことです。提示された側はそのプライスで売ることになります。一方、プライスを提示する側の売値のことを、「オファーあるいはアスク」といいます。
ヒット
特定のプライスが売られたこと、約定したことをいいます。
日計り商い
翌日にまでポジションを持ち越さずに、その日のうちに手仕舞いをする取引のことをいい、最近ではデイトレードともいわれます。一方、翌日までポジションを持ち越す取引をオーバーナイト取引といいます。
評価益(損)
持っているポジションを市場価格で計算したときに、利益が出ているときを評価益、損失が出ているときを評価損といいます。一方、実際にそのポジションを決済して、利益を確定したときには実現益、損失が確定したときには実現損といいます。
評価損益
ある時点のレートで未決済のポジションを評価して、いくらの含み損益が出ているかを表わしたものです。



ファンダメンタルズ
経済を構成する基礎的条件のことをいいます。経済成長率、マネーサプライ、雇用情勢、長短金利、政策など、あらゆる事柄を含みます。
ファンダメンタルズ分析
価格形成を左右する要因の中で、基礎的な要因となるものを分析する手法です。
ファンドマネージャー
多くの人から資金を集め、この集まった資金(ファンド)を運用する担当者のことをいいます。投資信託がファンドの代表的なものですが、最近は、最低の預け入れ額が数億円単位のヘッジファンドなどもあります。
フェイバー
持っているポジションを市場レートで評価したときに、利益になっている状態のことをいいます。逆に損失になっている状態のことはアゲインストといいます。
フォレックス
外国為替のことをいいます。正式には「Foreign Exchange」ですが、通常は「Forex」でも通用します。
フォワード(Forward)
先渡取引のことで、将来の一定時点の価格を現時点で約定する取引を行なうことです。
含み益(損)
評価益(損)と同じ意味で、持っているポジションを市場価格で計算したときに、利益が出ているときを評価益、損失が出ているときを評価損といいます。
覆面介入
政府・財務省などが為替介入を公表しないで、秘密に行なうことをいいます。正式な用語ではありませんが、マーケット関係者が一般的に使用しているスラング(隠語)で、隠密介入という場合もあります。
双子の赤字
米国のレーガン政権が行なった経済政策「レーガノミックス」によって生まれた、米国の財政収支と貿易収支の赤字のことをいいます。「双子の赤字」の解消は、現在のブッシュ政権に至るまで、米国政府の恒常的な課題となっています。
踏み上げ
持っている売り(ショート)ポジションを損切りして買い戻すことをいいます。逆に持っている買い(ロング)ポジションを損切りして売る場合は、投げるといいます。
フューチャー
先物取引(受け渡し日が先日付の取引)のことをいいます。
プライス
外国為替市場で取引される為替レートのことをいいます。売値と買値の両方を同時に表示するツー・ウェイ・プライスが原則ですが、たとえば現在、「120.15-20」のプライスだとすると、インターバンクの為替ディーラーやブローカー(外国為替取引の業者)のやり取りでは、下二桁の買値(ビッド)と売値(オファー)だけを「イチゴー、ニーマル」というように提示するのが普通です。
プラザ合意
1985 年9月22日、ニューヨークの「プラザ・ホテル」で行われたG5(先進5カ国蔵相・中央銀行総裁会議)により発表された、為替レートに関する合意のことをいいます。当時、米国は巨額の貿易赤字と財政赤字(双子の赤字)に苦慮しており、とくに対日貿易赤字を是正するために、「ドル安円高」を導入しました。この合意は週末に行なわれ、発表されたのですが、翌日の月曜日には1日で、ドル/円レートが、1ドル=235円から約20円下落しました。その後、ドル安トレンドが継続し、1年後には、ドルの価値はほぼ半減、1ドル=120円台での取引が行なわれるようになったのです。
ブル
相場では、相場が上昇する(値段があがる)と考えることを「ブル」といいます。ブル(Bull)は雄牛のことですが、雄牛が角を下から上へ突き上げるようにして攻撃することから、強気派をブルと呼ぶわけです。
プレミアム
先渡しレートが割増になること。【←→ディスカウント】
オプション取引ではオプション料のことをプレミアムと呼びます。
ブローカー
外国為替の取引業者のことをいいます。ドルを売りたいディーラーと、ドルを買いたいディーラーを取り次いで、取引を成約させ、手数料(ブローカレッジ)を売り手・買い手の双方から徴収します。



ベアー
相場では、相場が下落(値段が下がる)と考えることを「ベア」といいます。ベア(Bear)は熊のことですが、熊が立ちあがって腕を上から下へ振り下ろして攻撃することから、弱気派をベアと呼ぶわけです。
ヘッジ
資産運用などにおいて、リスクを回避するために行なうオペレーションのことをいいます。たとえば、投資信託(ファンド)などが、株式や債権を保有していて、その株式や債権価格が下落する可能性がある場合には、その保有している株式や債権の現物を直接売るのではなく、先物などを売ることによって、損失を回避しようとするオペレーションを行ないます。また、外債に投資をしている機関投資家であれば、円高傾向になると為替差損が生じることになりますから、先々にドル/円の為替レートがドル安円高になると予想される場合には、あらかじめ先物為替取引でドルを売っておくオペレーションを行ないます。
ヘッジファンド
本来の意味は、リスクをヘッジ(回避)しながら運用を行なうファンドのことです。しかし、一般には、株式や債券価格が下落する場合は、むしろ積極的に売りを行なって収益を上げることを目指す私募形式のファンドを総称してこのように呼んでいます。私募形式のファンドは、監督官庁に届け出る義務・規制がなく、投資対象や投資手法に規制・制限がないので、売買はもちろん、積極的なレバレッジをかけるなど、臨機応変な運用を行なうことが特徴となっています。外国為替市場においても、1990年代以降、メインプレーヤーの一つとなっています。
変動相場制
外国為替相場の決定を市場取引に任せ、需要と供給により日々変動する制度のことをいいます。



ポジション
たとえば、ドルの買い持ち、ドルの売り持ちなどの状態における持ち高のことをいいます。外国為替ディーラーはそれぞれに与えられた制限の範囲内で、ドルが上昇あるいは下降するという予測のもとにポジションを持ち、収益を上げることを狙っています。
ポジショントーク
ドルを買い持ちにしている人は、ドルが強く(高く)なって欲しいので、ドルが強くなる理由を探し、他の人にもそのように話します。逆にドルを売り持ちにしている人は、ドルが(安く)弱くなって欲しいので、ドルが弱くなる理由を探し、他の人にもそのように話します。自らのポジションに基づいて、「こうなって欲しい」といった願望を含んだ会話・言い回し・態度をポジショントークといいます。
ポジションテイカー
自らリスクをとってポジションをつくり、投機による収益を狙う人のことをいいます。
保証金
取引の担保となるお金です。
ボックス相場
箱の中に入れたように、上限(高値)と下限(安値)が決まった範囲内で上下動を繰り返す相場。レンジ相場とも言います。
ボラティリティ(Volatility)
為替レートの予想変動率。




マイナーカレンシー
メジャーカレンシー(主要通貨)以外の通貨のことをいいます。
名目金利
物価上昇率などを加味しない表面上の金利。【→実質金利】
マイン
インターバンク市場で使われる用語で、たとえばドル/円の取引の場合はドルを「買った」という意味になります。「テイクン(taken)」を使うこともあります。逆に「売った」という場合には「ユアーズ」といいます。
マーク・トゥ・マーケット
持っている資産を、実際の市場価格で計算して、現在の市場価値に評価し直すことをいいます。
マーケットメイク
株式市場において、マーケットメイクを行なうことができる証券会社(マーケットメイカー)が、マーケットメイクの対象となる銘柄について、常時売り気配と買い気配を提示することにより、その気配値段に基づいて売買を行なう制度のことをいいます。マーケットメイカーは種々の要因を考慮し、市場の需給を反映した気配の提示・変更を行ない、顧客はマーケットメイカーを相手に売買を行なうこととなります。現在はジャスダック市場の一部の銘柄について導入されています。
マージンコール
『外貨ネクスト』では、毎営業日午後3時時点のレートで口座状況を時価評価した際に、お客様がお預けになったご資金とポジションによる評価損益の合計(有効保有額)が維持保証金のレベルを下回った場合(維持率が50%を下回った場合)、電子メールにてお知らせを行ないます。これを「マージンコール」といいます。



メジャーカレンシー
世界中の外国為替市場で、多くの市場参加者が、頻繁に売買している通貨のことをいいます。現在であれば、米ドル、日本円、ユーロ、ポンド、スイスフランのことを指します。主要通貨ともいいます。



持ち高
たとえば、ドルの買い持ち、ドルの売り持ちをどれだけ持っているかということで、ポジションともいいます。外国為替ディーラーはそれぞれに与えられた制限の範囲内で、ドルが上昇あるいは下降するという予測のもとにポジションを持ち、収益を上げることを狙っています。



約定日
取引が約定した日のことです。
安値
営業日のなかで最も安いレートのことです。【←→高値】



ユアーズ
インターバンク市場で使われる用語で、たとえばドル/円の取引の場合はドルを「売った」という意味になります。「ギブン(given)」を使うこともあります。逆に「買った」という場合は、「マイン」といいます。
有事のドル買い(売り)
戦争など有事の際には、世界の基軸通貨としてのドルが強くなるため、ドルを買う人が増えることをいいます。ただし、同時多発テロの際には、米国自身が攻撃の対象となったということで、有事のドル売りが行なわれ、ドル安の展開となりました。
輸出予約
外国為替取引で「ドル売り予約」のことをいいます。日本の企業が米国に製品を輸出をすると、製品の対価としてドルを受け取ります。企業はそのドルを日本国内で使うために円に交換(ドルを売って、円を買う)する必要があります。製品の納期や、ドル資金を受け取る日は、あらかじめ契約で決まっていますから、その先日付でドルを売ることになるわけです。
輸入予約
外国為替取引で「ドル買い予約」のことをいいます。日本の企業が米国から製品を輸入をすると、製品の対価としてドルを支払います。企業が支払うためのドルを準備するためにドルに交換(円を売って、ドルを買う)する必要があります。製品の納期や、ドル資金を支払う日は、あらかじめ契約で決まっていますから、その先日付でドルを買うことになるわけです。
揺り戻し
相場が行き過ぎて売られたり、買われたりした後で起こる、その反対の動きのことをいいます。売られ過ぎて相場が大きく下落した場合ならば急な買い戻しが起こり、買われ過ぎて相場が大きく上昇した場合ならば相場が急落することが多くなります。揺り戻しという場合には、波がだんだん小さくなるように落ち着いてくることが一般的です。
ユーロ
1999 年1月に発足した欧州連合(EU)の単一通貨のことをいいます。当時のEU加盟国15カ国のうち、イギリス、デンマーク、スウェーデンを除く12カ国で現在、採用されています。実際の流通は2002年から開始されました。紙幣には、欧州の歴史に関わる各時代の建築様式が図案化され、硬貨には欧州の地図が描かれています。
ユーロ・マネー(Euro-money)
自国以外にある金融機関に預けられた自国の通貨を指します。米国国外の金融機関に預けられたドルをユーロ・ドルといいます(通貨ペアの「ユーロ・ドル」とは区別する必要があります)。
ユーロ加盟国
アイルランド、フィンランド、ポルトガル、イタリア、ドイツ、オランダ、スペイン、オーストリア、ルクセンブルク、フランス、ベルギー の11か国が1999年1月からユーロ使用を開始。2001年1月からギリシャが加わって12か国。



余剰・不足
東京外国為替市場において、午前10時のインターバンク(銀行間)取引のレートを基に決められる指標レートのことを仲値(TTM)といいます。東京市場では、この仲値でドルを購入し、ドルを相手方に支払うといった決済の取引が多くあります。そのため、この仲値が決められる午前10時頃の相場は、かなり激しい変動をすることがあります。なぜなら、仲値決済のドル需給バランスが足りない(不足)の場合には、足りない分を市場から購入する必要があり、逆に多すぎる(余剰)の場合には市場で売る必要があるからです。
寄り付き
マーケットが始まったときに、最初についた値段のことをいいます。
四本値
日、週、月、時間、分など、ある時間を区切って相場の値動きを示すときに、始値、終値、高値、安値をピックアップして、四本値といいます。



リーブオーダー(Leave Order)
いわゆる指値注文のことです。ストップ注文(逆指値注文)もリーブオーダーに含まれます。
利食い
ポジションを反対売買して、利益を確定させることです。
リクイディティ(Liquidity)
市場における流動性のこと。豊富に取引されていて、多くの市場参加者が存在し、売買したいときにいつでも、そのときのレートで取引ができることを「リクイディティがある」といいます。逆に、取引量が少ない、市場参加者が少ない、売買に制限があるといった場合には「リクイディティがない」といいます。
リスク
運用や取引において、損失が出ることをいいます。運用や取引においてはリスクはつきもので、一般にはハイリスクならばハイリターンの可能性があり、ローリスクならばローリターンしか期待しえないものです。
リミット(Limit)
ディーラーに与えられた持ち高の権限のことをいいます。
両立て
同じ通貨の買いポジションと売りポジションの両方を持つことです。



ルーブル合意
1987 年2月、フランスのパリにあるルーブル宮殿で開催された先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)において、為替相場安定のために各国が政策協調を行なうことに対する合意がなされたことをいいます。これによりプラザ合意でのドル高是正に終止符を打ち、これ以上のドル安は好ましくないとしたのですが、各国の政策協調も十分ではなく、ドルはその後も下落を続けました。



レジスタンスライン
市場参加者の多くが、これ以上相場が上昇しないという認識をもちやすい価格帯のことをレジスタンスライン(抵抗線)といいます。一方、市場参加者の多くがこれ以上相場が下落しないという認識をもちやすい価格帯のことをサポートライン(支持線)といいます。
レバレッジ
テコの原理のことです。FX(外国為替保証金取引)では、このレバレッジを使うことによって効率的に資金を運用できることがメリットの一つです。たとえば外為どっとコムの場合、10万円の保証金を預け入れてあれば、1万ドル相当までの外貨を売買できます。いま1ドル=110円だとすれば、10万円の元手で110万円相当のドルを運用できるわけです。この場合、元手に対して11倍に相当する資金を運用している、つまり11倍のレバレッジをかけていることになります。レバレッジをかけることにより、対元本でみた場合、大きなスワップポイント(金利)と為替差益を得ることができます。ただし、逆に為替差損が出る場合も、同様に対元本でみて大きな金額となることに注意が必要です。
レベル
外国為替市場において取引されている大まかな水準(為替レート)のことをいいます。
レンジ相場
予想される当面の上限(高値)と下限(安値)のあいだで推移する相場のことをいいます。
連邦公開市場委員会
米国の中央銀行に相当する制度が、連邦準備制度(Federal Reserve System)で、この制度において、意思決定を行なう機関が連邦準備制度理事会(Federal Reserve Board)です。このFRBの7人の理事と5人の地区連銀総裁の合計12人で、連邦公開市場委員会(Federal Open Market Committee)を形成します。FOMCは年に8回の定期会合を開くほか、必要に応じて特別会合や電話などでの会合を開き、短期市場金利を操作します。最近はFOMCが決める短期市場金利(フェデラル・ファンド・レート)の誘導目標が為替相場の方向性を分析する際に重要視されています。



ロスカット
損失を確定させる決済取引を行なうことをいいます。
ロールオーバー
ポジションの繰り延べを行なうことです。通常、為替取引(スポット)は2営業日後が決済日となりますが、それ以降もポジションを持ち続けられるようにするために行ないます。FX(外国為替保証金取引)の場合は、自動的にロールオーバーを繰り返していますから、顧客は決済日を意識することなく、外貨投資を行なうことができるようになっています。
ロング
買い持ちにすることをいいます。逆に売り持ちにすることをショートといいます。


英数字

BUY ON DIPS・SELL ON RALLIES
「BUY ON DIPS」とは、その予想を出した時点より下落した時点で買う、または、予想レンジの下限で買うことをいいます。いわゆる押し目買いであり、「すぐに買う」よりは弱い買い意欲の状態です。一方、「SELL ON RALLIES」とは、その予想を出した時点より上昇した時点で売る、または、予想レンジの上限で売ることをいいます。いわゆる噴き値売りであり、「すぐに売る」よりは弱い売り意欲の状態です。
CME(Chicago Mercantile Exchange)
シカゴ・マーカンタイル・エクスチェンジ。シカゴにある先物取引(Future)を行っている取引所。
EBS(Electronic Broking System)
電子仲介システムのことで、ボイスブローカーに頼らずに各銀行などに設置された端末から直接為替取引の注文を出すことができる仲介方法です。
ECB(European Central Bank)
欧州中央銀行。1999年のユーロ発足に先立ち、1998年新たにユーロ圏の中央銀行として設立されました。
ERM
ユーロ導入前、多くのEU加盟国が採用していた「各通貨が互いに一定の範囲内で変動するシステム」すなわち為替相場機構(Exchange Rate Mechanism)のことをいいます。EU(欧州連合)の欧州通貨制度(EMS)の中核をなす為替相場の安定機構で、EU加盟国通貨間(各2カ国間)に中心レートを設け、相互に2.25%の変動幅内に安定させる介入義務を負う、というものでした。
EU(European Union)
欧州連合。経済的な統合を中心に発展してきた欧州共同体(EC)を基礎に、欧州連合条約(マーストリヒト条約)に従いまして、経済通貨統合を進めるとともに、共通外交安全保障政策、司法・内務協力等のより幅広い協力をも目指す政治・経済統合体です。本部はベルギーのブリュッセルに置かれています(欧州議会は仏ストラスブール、欧州中央銀行は独フランクフルト)。現在の加盟国は27ヵ国(オーストリア、ベルギー、ブルガリア、キプロス、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイルランド、イタリア、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、オランダ、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、英国)です。
EUの拡大
EU(欧州連合)は、過去何度かの拡大に成功しています。原加盟国は6カ国(ベルギー、フランス、ドイツ、イタリア、ルクセンブルグ、オランダ)ですが、以後、 1973年にデンマーク、アイルランド、英国、1981年にギリシャ、1986年にポルトガル、スペイン、1995年にオーストリア、フィンランド、スウェーデン、2004年にチェコ、エストニア、キプロス、ラトヴィア、リトアニア、ハンガリー、マルタ、ポーランド、スロベニア、スロバキア、そして 2007年にブルガリアとルーマニアがそれぞれ加盟しています。その他、クロアチア、トルコ、マケドニアが現時点での加盟候補国となっています。EUにとって、EUの拡大は、ヨーロッパの安定と繁栄のために大きな意義をもっているとされています。反面、国力の格差の大きな国同士が一つの経済圏を形成することにより、賃金の安い国への工場の移転により、賃金の高い国で失業率が上昇するなど、問題点も指摘されています。
FEDウォッチャー
米国のFRBの金融政策を中心に、人事も含めたあらゆる動きを専門に観察、分析している専門家のことをいいます。報道機関や金融機関、調査会社などに属しており、彼らのレポートによって、FRBの意思決定のプロセスやタイミングなど、きめ細かい情報が解説されます。
FFレート(Federal Funds Rate)
米国の代表的な短期金利で、金融政策の誘導目標金利になっています。フェッド・ファンドは、リザーブを預けてある預金口座で、この預金には利子はつきません。準備金に余裕がある銀行は、資金を他行に貸し付けて運用しています。フェッド・ファンドを市中銀行同士で貸し借りする時の利率をフェデラル・ファンド・レートといいます。また銀行間で即日利用可能な短期資金を無担保で取引する市場のことをフェッ ド・ファンド市場(federal funds market)といいます。 FFレートは日本のコール金利、FFマーケットは日本のコール市場に相当します。
FOMC(Federal Open Market Committee)
連邦公開市場委員会。米国の連邦準備制度の金融政策に基づく公開市場操作(マネーサプライの調節、金利・為替水準の誘導等)の方針を決定します。例えば金利操作が事前予想の範囲を大きく超える場合などは、為替にも大きな影響があります。
FRB (Federal Reserve Board /Board of Governors of the Federal Reserve System)
米連邦準備制度理事会のことです。連邦準備銀行もFRB(Federal Reserve Bank)ですが、連邦準備制度理事会では、公定歩合・支払準備率・公開市場操作などの金融政策を行います。FRBは日本の日本銀行と同様、アメリカの中央銀行に相当する機関 で、現在の議長はベン・バーナンキ氏です。
GTC(Good Till Cancel)
無期限の指値で、注文を取り消すまで有効になります。
GDP(Gross Domestic Product)
国内総生産。一定期間内に国内で産み出された付加価値の総額。経済を総合的に把握する統計で、GDPの伸び率が経済成長率に値する。
G7(Group of Seven)
7 カ国財務相・中央銀行総裁会議。7ヶ国(Group of Seven)は、日本、米国、ドイツ、英国、フランス、イタリア、カナダを指します。またロシアを加えて「G8」と呼ぶこともあります。「G7」は、原則として年3回開催されます。会議の結果は外国為替市場や国際金融市場に大きな影響をもたらすことがあります。
G20・G7・G8
G7(先進7カ国蔵相・中央銀行総裁会議。米・英・独・仏・伊・日・加)は元々、先進国間の協議の場として生まれたものですが、最近は先進国とエマージング諸国との対話の場に変わり始めています。まず、1990年代にロシアと先進国との協議が行なわれ、98年にロシアの主要国首脳会議への正式参加(G8)が決まりました。そして、翌99年には先進国とエマージング諸国の財務相・中銀総裁の協議の場としてG20(財務相・中銀総裁会議。米・英・独・仏・伊・日・加・豪州・中国・ロシア・ブラジル・インド・アルゼンチン・インドネシア・韓国・メキシコ・サウジアラビア・南ア・トルコ・欧州連合)が創設されています。今後も先進国と中国などエマージング諸国の協調と対話がますます重要視されています 。
IMF(International Monetary Fund)
International Monetary Fund(国際通貨基金)の略。国際的な金融協力や外国為替相場の安定を図る目的で設立された国際協力機関です。加盟国の出資金を原資として、国際収支が悪化した国に融資を行っています。現在、加盟国は183カ国に上ります。本部は米国ワシントンDCにあります。
IMM
International Monetary Marketの略。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)にある国際通貨市場。
IMM通貨ポジション
シカコ・マーカンタイル取引所(CME)にある国際通貨市場をIMM(International Monetary Market)といいますが、そこでの取引に参加しているヘッジファンドや金融機関などが、いまどの通貨を買い持ち、売り持ちにしているのかを示します。ここでのポジションの傾き具合をみてトレンドを判断する材料にする人もいます。
Jカーブ効果(J-curve Effect)
輸出入価格と数量の変化に一定のタイムラグがあることから、通貨安(通貨高)が、当初は逆に貿易黒字を縮小(拡大)/貿易赤字を拡大(縮小)させる効果があります。その形状がアルファベットの「J」に似ているためJカーブ効果と呼ばれています。
例えば、日本の場合、円安で価格競争力が高まり輸出数量が増加するまでの間は、ドル建て輸出額は円安分だけ減少します。やがて時間の経過とともに需要が拡大しドル建て輸出額は増加します。一方、輸入は価格上昇により需要が減退するまでの間は数量が急には減らず、時間の経過とともに輸入数量が減少していきます。
つまり、円安になっても、はじめは輸出額が大きく増加せず、輸入額が増大するため当初は逆に貿易黒字が減少し、タイムラグをともなって増加に転じるということです。
OCO取引
「One side done then Cancel the Other order」の略で、優先順位のない2つのオーダーを同時に出し、どちらか一つが約定したならば、残りの一つは自動的に取り消しするようにするものです。たとえば現在、1ドル=115円でドル買いポジションをもっていて、もう少しドル高になりそうだと期待しているが、逆にいくようなら一度ポジションをクローズして様子を見たいと考えているとします。その場合、117円までいったならば利益確定をし(指値オーダー)、逆に114円になったならば損切りをする(逆指値オーダー)、という2つのオーダーを、OCOを使うことによって一度に出すことができます。
T-BOND(Treasury Bond)
米国長期国債(通常は30年債)のことです。
TTS
銀行の電信売相場(Telegraphic Transfer Selling Rate)の略称です。「Selling」とありますが、購入する企業や個人から見れば「外貨を買う」ということになります。ドル/円の場合、仲値(TTM)より1円高いレートとなり、仲値が1ドル=100円だとすると、TTSは1ドル=101円となります。
TTB
銀行の電信買相場(Telegraphic Transfer Buying Rate)の略称です。「Buying」とありますが、企業や個人の立場から見れば「外貨を円に換える(買ってもらう)」ということになります。ドル/円の場合、仲値(TTM)より1円安いレートとなり、仲値が1ドル=100円だとすると、TTBは1ドル=99円となります。
TTM
仲値のことです。銀行が、個人などの顧客取引や、10万ドル未満の外国為替取引をする際の基準レートとして用いる外国為替レートを仲値といいます。東京市場の場合、一般的には、9時55分ごろのレートを参考に仲値を決めていますが、仲値決済のドルが不足しているときに「仲値が足りない」あるいは「仲値不足」といわれたりします。その場合、足りないドルを市場で、購入する必要がありますから、9時55分ごろに向けて、ドルが上昇しやすくなります。
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